中性子遮蔽容器製作工程

エポキシ樹脂は強力な接着剤であることから、型に流し込んで成型する場合に型から剥離させることができなくなります。そこで、型を壊して取り出せるように木型などを用いていたが、型製作費用や型の補修費が高くなり、量産に向かないだけでなく、製品のコストも高くなり競争力がもてなくなる。そこで、型を複数回利用できる離型剤料とコーテイング手法を実験し、最適な方法を確立します。

(試作開発)

型を複数回利用できる離型剤料とコーテイング手法を実験し、最適な方法を確立する為に、木型表面にニトロセルロース、合成樹脂(アクリル)を主材としたサンデイングシーラを吹き付け磨き、ダイキン工業社製のフッ素系離型剤又は(株)GSIクレオス社製Mr,シリコンバリアーを表面にコーテイングする。この工程により木型とエポキシ樹脂(B4C)の間に膜が生成され、木型を傷める事無く離型することが可能となります。

更にポリアセタール樹脂を木型の表面に張ることで、修正し再利用でき、離型作業が短時間で離型する事が可能になります。厚みの薄い遮蔽体も製作可能になり、複雑な形状も製作、客先からのオーダーに対応した製品を製作しています。

  • ①木型製作

  • ②木型にB4Cとエポキシ樹脂の重合材を充填

  • ③木型から遮蔽材を取り出し乾燥した製品